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舞台 アーカイブ

2007年07月27日

【舞台】鈴木勝秀演出の「サロメ」(オスカー・ワイルド原作)に出演

ティッツアーノ作「サロメ」(Wikipediaより)

みーさんのプロフィールを語るのに欠かせないのが、舞台。
女優としてのきっかけになったのも、経験を積んだ場所も、舞台のスポットライトの中なわけで。

そんなみーさんが、5年ぶりに舞台に戻ってきます。
(asahiguma.comの「養老先生に聞く」は置いておいて。2002年の「半神」以来)

事務所の「最新情報」を見ると、
渋谷のPARCO劇場の「PARCO Tryout 2007 “Director’s Choice”」というシリーズ(?)の2回目として、
鈴木勝秀さん演出でオスカー・ワイルドの戯曲が原作の「サロメ」をやるそうで、これに出演します。
共演は、テレビドラマなどで活躍の個性派俳優・浅野和之さんや、
元宝塚で舞台での経験豊富な久世星佳さんなどなど。

「おっと、これはもしかしてサロメ役はみーさんじゃあるまいか?」
と思っていろいろ探していたら、鈴木勝秀さんご本人がブログで
> 8/7、8にやる「サロメ-reading-」のキャストは次の方々です。
> ヘロデ:浅野和之/ヘロデヤ:久世星佳/サロメ:藤井美菜/ヨカナーン:横川理彦&鈴木勝秀
と、書いちゃってました。これは楽しみだ。

チケットの購入など、詳しいことは
PARCO Tryout 2007“Director’s Choice”
PARCO劇場 公演情報 Director’s Choice ~ドラマリーディング・シリーズ Vol.1~
で。必要最低限のところだけ書き抜くと、

・日時:8月7日(火)&8日(水) 18:30開場 19:00開演(1時間10分)
・料金:3,000円(全席指定)
ということだそうです。舞台というみーさんのオーラを生で目の当たりにできる貴重な機会なので、
どうにか日程調整して観に行ってみたいところ。
それにしても、これだとテスト明け即夏休みどころじゃなくなっちゃうなあ。嬉しいような歯がゆいような。

2007年08月08日

【舞台】鈴木勝秀演出の「サロメ」を観に行った

「サロメ」のチケット

ヨカナーンの首を下さいまし―。

ってことで、【舞台】鈴木勝秀演出の「サロメ」(オスカー・ワイルド原作)に出演で書いた「サロメ」に行ってきました。

先に書いておくと、舞台を観に行くのなんてほぼ1年ぶりなんていう人なので、
演劇評とかさっぱりできません。ついでに言うとストーリーもまったく知らずに観ました。(笑)

水曜日だからなのか(映画じゃないんだけど)思いのほか女性が多くて驚いていたんだけど、
ロビーにブルボンからのスタンド花があって、「よかった場所間違えてないや」と一安心。(笑)

とりあえず朗読劇の話は置いておいて(おい)、みーさんが素敵すぎて困る。
生で見たのは(たぶん)初めてなんだけど、服装が白で統一されているのもあって、
その藤井美菜の映え方だけで既に満足できちゃう。
今回の「サロメ」は朗読劇なので劇中のほとんどの時間は脚本を手にして喋るスタイル。
でも、途中の踊りの直前になって、脚本を椅子の横に置きマイクをずらし、
何も持たず何にも遮られずに座っている時間が数十秒ばかりあった。
その淑やかさたるやお人形さんですよ。
劇中の台詞で言うと、なんとかのなんとかな孔雀ですよ。そりゃ50羽あげちゃうよ。っていう。

さて、まとまらなくなったところで朗読劇の話に戻しますか(おい)。
肝心のサロメの役どころは、これがまたいわゆる藤井美菜のイメージというか、
もっとざっくり言うと、透明感を纏って目の前に座っている女の子のイメージと、
もの凄い距離で乖離している。(笑)
それが観ていて「おやおや?」と思ったところかな。
じゃあ「朗読劇なんだから」って目をつむればいいんだけど、それだと来た意味が半減するし。(笑)

もっとも、そうやってサロメのイメージが最後まで掴みきれなかったのは、
舞台上のみーさんが一見して自然体すぎて、
藤井美菜という人物に対する先入観を捨て切れなかったからかもしれないけどね。
「そのギャップがいいんじゃないですか(orそのギャップが逆に恐ろしいんじゃないですか)」
ということを後から指摘されて「ああなるほど」と思ったけど、
うーん、やっぱり動いている劇で観たかった。(笑)
確かにあの姿でも面と向かって「ヨカナーンの首を下さいまし」なんて言われたら半泣きですよ、自分。

その点では、ヘロデ王の浅野さんや、特にヘロデヤの久世さんの
役としてのオーラの出し方みたいなのは驚き。すごい。
朗読劇ながら随所に細かいリアクションがあったっていうのもあるけどね。(笑)
安直な言葉で纏めると経験の差なのかな。
でも見ている中での余裕さみたいなものはやっぱりお二方と違って見えた。

朗読劇なのに動きがあったと言えば、上にも書いたように途中で踊りの場面があったんです。
と言っても舞台をふんだんに使うようなものではなく、ほぼ右上半身、腕や指の動きで踊る。
で、これが照明に当てられて舞台後方に影が映るわけ。
みーさんの動きだけではなく、後ろの影も予想外の幻想さで、
何かすごいものを観ているんだなって感じた。

今回「ほー」と思ったのは、案外テンションの高い役(というか、若干キレ気味な役)も
しっかり演じていたというとこかな。でも緩急という点ではやはりお二方に軍配が上がっちゃうね。
あの2音目からフルボリュームな話し方も、観る人にもよるのかなあっていう気もする。
個人的には好きなんだけど、どうしても頭ん中でサロメじゃなくって藤井美菜になっちゃう。(笑)

ちょっと(どころじゃないな)偉そうなことを並べちゃった気がします。
でも、みーさんが演じているところを生で観ることができたのは、やっぱり行ってよかったと思った。
お客さんが大概はけたところで、例の「ハート」も見ることができたし。
またこういう機会が(できれば定期的に)あればいいなあと思ったりして。
それにしてもこのエントリー、ストーリーについて全く触れてないなあ。(笑)

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