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【舞台】鈴木勝秀演出の「サロメ」を観に行った

「サロメ」のチケット

ヨカナーンの首を下さいまし―。

ってことで、【舞台】鈴木勝秀演出の「サロメ」(オスカー・ワイルド原作)に出演で書いた「サロメ」に行ってきました。

先に書いておくと、舞台を観に行くのなんてほぼ1年ぶりなんていう人なので、
演劇評とかさっぱりできません。ついでに言うとストーリーもまったく知らずに観ました。(笑)

水曜日だからなのか(映画じゃないんだけど)思いのほか女性が多くて驚いていたんだけど、
ロビーにブルボンからのスタンド花があって、「よかった場所間違えてないや」と一安心。(笑)

とりあえず朗読劇の話は置いておいて(おい)、みーさんが素敵すぎて困る。
生で見たのは(たぶん)初めてなんだけど、服装が白で統一されているのもあって、
その藤井美菜の映え方だけで既に満足できちゃう。
今回の「サロメ」は朗読劇なので劇中のほとんどの時間は脚本を手にして喋るスタイル。
でも、途中の踊りの直前になって、脚本を椅子の横に置きマイクをずらし、
何も持たず何にも遮られずに座っている時間が数十秒ばかりあった。
その淑やかさたるやお人形さんですよ。
劇中の台詞で言うと、なんとかのなんとかな孔雀ですよ。そりゃ50羽あげちゃうよ。っていう。

さて、まとまらなくなったところで朗読劇の話に戻しますか(おい)。
肝心のサロメの役どころは、これがまたいわゆる藤井美菜のイメージというか、
もっとざっくり言うと、透明感を纏って目の前に座っている女の子のイメージと、
もの凄い距離で乖離している。(笑)
それが観ていて「おやおや?」と思ったところかな。
じゃあ「朗読劇なんだから」って目をつむればいいんだけど、それだと来た意味が半減するし。(笑)

もっとも、そうやってサロメのイメージが最後まで掴みきれなかったのは、
舞台上のみーさんが一見して自然体すぎて、
藤井美菜という人物に対する先入観を捨て切れなかったからかもしれないけどね。
「そのギャップがいいんじゃないですか(orそのギャップが逆に恐ろしいんじゃないですか)」
ということを後から指摘されて「ああなるほど」と思ったけど、
うーん、やっぱり動いている劇で観たかった。(笑)
確かにあの姿でも面と向かって「ヨカナーンの首を下さいまし」なんて言われたら半泣きですよ、自分。

その点では、ヘロデ王の浅野さんや、特にヘロデヤの久世さんの
役としてのオーラの出し方みたいなのは驚き。すごい。
朗読劇ながら随所に細かいリアクションがあったっていうのもあるけどね。(笑)
安直な言葉で纏めると経験の差なのかな。
でも見ている中での余裕さみたいなものはやっぱりお二方と違って見えた。

朗読劇なのに動きがあったと言えば、上にも書いたように途中で踊りの場面があったんです。
と言っても舞台をふんだんに使うようなものではなく、ほぼ右上半身、腕や指の動きで踊る。
で、これが照明に当てられて舞台後方に影が映るわけ。
みーさんの動きだけではなく、後ろの影も予想外の幻想さで、
何かすごいものを観ているんだなって感じた。

今回「ほー」と思ったのは、案外テンションの高い役(というか、若干キレ気味な役)も
しっかり演じていたというとこかな。でも緩急という点ではやはりお二方に軍配が上がっちゃうね。
あの2音目からフルボリュームな話し方も、観る人にもよるのかなあっていう気もする。
個人的には好きなんだけど、どうしても頭ん中でサロメじゃなくって藤井美菜になっちゃう。(笑)

ちょっと(どころじゃないな)偉そうなことを並べちゃった気がします。
でも、みーさんが演じているところを生で観ることができたのは、やっぱり行ってよかったと思った。
お客さんが大概はけたところで、例の「ハート」も見ることができたし。
またこういう機会が(できれば定期的に)あればいいなあと思ったりして。
それにしてもこのエントリー、ストーリーについて全く触れてないなあ。(笑)

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コメント (2)

omote:

行って参りました、8日のパルコ劇場へ。
席は、というとFの3番で前から9列目の左端でした。
自分は「サロメ」自体、ストーリーのことは何も分からず、とにかく1年ぶりに、美菜さんを目の前で観られる!という「嬉しさ」だけで行ってきたのです。(なんか、ほとんどミーハーっぽい)

我々のように、普段から「藤井美菜」を観ていて、認識してる人達なら、あの薄暗い舞台上の照明とか、朗読のためのうつむき加減の多さでも、彼女だと判るのでしょうが、初めて美菜さんを観たお客さん方には、顔がよく判らなかったかも知れませんね。

shuさん同様、ストーリーの細かい事は置いといて!?、やっぱり
見惚れてしまいました!!
行く前は、時代設定に合わせた衣装とかヘアスタイル(かぶりもの)で登場するのかなと思ったのですが、「ええぇっ!」
白いブラウスにスカート、靴、そして何よりサラッといつものロングヘア!ではありませんか。
結果的に、このスタイルで良かったし、あまりに清楚なので大変満足しています。
劇中、やはり先輩2人のベテランの域に達した迫力ある演技は、すごいものでしたが、美菜さんだって迫力あるものでしたよ。
それに、よ~く聞いてると細かいところにも台詞の抑揚がついていた。
そして、あの踊りですね。ん~、omoteとしてはあと5分踊りを観たかった。(笑)

いろんな思いで観ていながら、あっという間の1時間10分でした。
そして上演が終わり、3人立ち上がって1礼し退場する時の、美菜さんの背筋がピンとした姿勢の良さに、また感服しました。

ロビーに、ブルボンと富士ゼロックスから届いていたスタンド花を見ました。何か嬉しかったですね、ブルボンは今もCM出てるけど、富士さんのCMって、たぶん一昨年だけでしょ?(違ったらゴメンなさい。)それなのに、ああして花を届けてくれる気持ちが。

最後に、帰りのエレベーターを待っていたら、「あれ、あの人はもしや?!」そう、目の前に、シムソンズの森谷プロデューサーが立っていたんです。そして、ここでも感激!
やはり、「かつての教え子」の晴れの舞台が気になって、応援にきてくれたんだなぁ、とまたまた嬉しさが。森谷さんは一人で来ていたようです。

彼女にとって舞台が原点とするならば、シムソンズも、もう1つの原点では?・・そんな風に考えた帰り道でした。

shu:

> omoteさん
ご無沙汰していました。m(_ _)m
たぶんomoteさんの場所から舞台を見たときに、その間に私が座っているような感じだったんですね。(笑)

森谷Pはまったく気がつきませんでした。
自分の映画もあるなかで足を運んでいたんですね。
スタンド花もそうですが、つながりを大事にしている人たちに囲まれていることと、
大事にされているみーさんがすごく羨ましいですね。

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2007年08月08日 23:42に投稿されたエントリーのページです。

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